中1理科 | 7th Grade Science
植物の世界を探ろう: ルーペと顕微鏡の使い方
Exploring the World of Plants: How to Use a Loupe and Microscope
植物には、さまざまな形、大きさ、色があります。植物の構造を詳しく観察したいとき、ルーペや顕微鏡といったツールが役立ちます。

1. ルーペを使った観察
ルーペは小さな手持ちの拡大鏡です。肉眼で見えるものを少し拡大して観察できます。野外で草花など植物の小さな部分を観察するのにぴったりです。
ルーペの使い方:

- ルーペをの近くに持ってきます。
- 観察したい物を動かせるときは、観察する物を、ピントを合わせます。
- 観察したい物を動かせないときは、観察したい物に自分が、ピントを合わせます。
- 目を痛めてしまうため、ルーペで直接を見てはいけません。
観察内容を記録する:
観察した内容をスケッチしたり、メモを取ったりしましょう。観察する際には、植物の形、色、模様などに注目します。
- スケッチするときは、線と点ではっきりと描き、をつけたりしません。
- メモした内容をレポートにまとめる時には、観察の「日時」や「天気」、「気温」、「観察した人の名前」、「場所」、「目的」、「準備したもの」、「観察方法」、「結果」、「考察」などを書くとよいでしょう。
2. ルーペでどんな植物を観察できるの?

1つの花のように見えますが、実は多くの花の集まりです。タンポポの花は夜間に閉じていて、昼間に開いています。花を包む部分が緑色で反り返っているセイヨウタンポポ、緑色の部分が反り返っていないカンサイタンポポなどの種類があります。

5枚の花びらの小さな黄色い花を咲かせます。

春の七草の一つとして知られ、白い十字形の花を咲かせます。

シダ植物の一種で、胞子を生産する茎を「つくし」と呼ばれます。

クローバーという別名でも知られ、白い小花が集まった球状の花で、3枚の葉をつけます。四つ葉は幸せの象徴とされています。

日当たりの悪い、地面が湿った場所に生息しています。
3. 顕微鏡を使った観察
顕微鏡を使えば、肉眼では見えない極めて微細な部分まで観察できます。植物の小さな細胞、種子、花粉などを観察するのに最適です。倍率がく、40倍から600倍程度です(つまり、物体が40倍から600倍大きく見える)。顕微鏡の倍率を求める公式は、です。
顕微鏡の主な部品:

顕微鏡の使い方:
- 顕微鏡をの当たらない明るい場所に置きます。これは目を痛めないためです。
- 鏡筒内にほこりが入らないようにするため、、の順にレンズを顕微鏡へ取り付けます。
- とを調節しながら、視野全体を明るくします。
- プレパラートを顕微鏡のに置きます。
- 横から見ながら、をプレパラートにできるだけ近づけます。この時、プレパラートを割らないよう気を付けます。
- をのぞきながら、プレパラートから対物レンズを離す方向にをまわしてピントを合わせます。
- 顕微鏡のレンズは倍率のものからものに換えていきます。最初から倍率のレンズを使うと、全体が見えず観察しづらくなるからです。高倍率にする時は、を回して高倍率の対物レンズに変え、で明るさを調節します。
- 顕微鏡を高倍率にすると、見える範囲はなり、明るさはなります。
プレパラートの作り方:

- に水を一滴落とし、その上に観察したい物を薄くスライスして置きます。
- の端を水につけ、を入れないように気を付けながら、先ほど準備した観察したい物の上にそっと置きます。
4. 双眼実体顕微鏡を使った観察
双眼実体顕微鏡は、2つのがあり、両目で物体をに見ることができる特別な顕微鏡です。通常、倍率(20倍から40倍程度)で使用されます。
双眼実体顕微鏡の主な部品:

双眼実体顕微鏡の使い方:
- 自分のの幅に合うよう、左右の接眼レンズを調節します。
- をゆるめて鏡筒を上下させながら、目でのぞいて、およそのピントを合わせます。
- 目でのぞきながらを回し、ピントを合わせます。
- 目でのぞきながらを回し、ピントを合わせます。
5. 顕微鏡でどんな生物を観察できるの?
地球上では約種類もの生物が確認されています。例えば顕微鏡を使って、水中の小さな生物を観察することができます。

植物と動物の両方の性質を持っています。光合成で栄養を蓄え、鞭毛で動き回ります。

細胞の表面に多数の繊毛があり、これを動かすことで泳ぎます。

甲殻類に属する小さな動物プランクトンです。

藻類の一種で、暖かい時期によく繁殖します。

三日月形の単細胞の藻類です。

緑藻の一種で、細胞が1列に4個または8個並んでイカダ状になっています。