テクノロジー | Technology
つながる世界、無限の可能性。
インターネットはどうやって生まれ、世界を変えたのか。
The Web of Wonders: How the Internet Was Born and Changed the World
もしもインターネットがなかったら?友達にメッセージを送ったり、オンラインでゲームをしたり、好きな音楽を聴いたり、動画を見たりできない世界を想像できるでしょうか。今や生活に欠かせないインターネットは、どのようにして生まれたのでしょう?

インターネットの誕生は映画のようだった。
すべては1960年代のアメリカで始まりました。当時、米軍はコンピューター間で重要な情報を交換する手段を必要としていました。そこで、複数のコンピューターを接続し、データを共有できるシステムを開発しました。この初期のネットワークはARPANET(アーパネット)と呼ばれ、インターネットの起源と考えられています。
ARPANETはパケット交換と呼ばれる画期的な技術を採用していました。パケット交換では、データを一度に送信するのではなく、情報を小さな断片である「パケット」に分割し、異なる経路を経由して宛先に送信します。つまり、パケットは一部の経路がブロックされても別のルートを見つけて宛先に到達できるのです。そしてこの方法は、今日のインターネットでも使用されています。
1970年代に入り、状況はさらに進みました。TCP/IP(伝送制御プロトコルとインターネットプロトコル)の開発により、異なるネットワーク間の通信が可能になったのです。これにより、相互接続されたグローバルネットワークへの道が開かれました。
そして1991年、画期的な出来事が起こりました。ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)です。このシステムにより、ハイパーリンク(URL)を介してウェブページを相互に接続できるようになり、誰もが世界中のどこからでもページにアクセスできるようになりました。そして、これはほんの始まりに過ぎませんでした。
インターネットを使って誰でも簡単に情報を共有できる時代の到来。
初期のWeb 1.0では、人々はオンラインで情報を読むことしかできませんでした。しかし2004年以降、インターネットはWeb 2.0へと進化しました。ソーシャルメディア、動画ストリーミングサービスなどのプラットフォームが誕生し、双方向のコミュニケーションが可能になったのです。この変化により、ユーザーは情報にアクセスするだけでなく、自分の作ったアイデアや動画、投稿などを共有できるようになりました。軍事通信ツールとして始まったものが、今では学びや仕事、人とのつながりなど、私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。
インターネットは今後も成長を続け、新しいツールやテクノロジーが次々と登場するでしょう。しかし、そのメリットの一方で、課題も存在します。例えば、偽情報の拡散、ゲームやソーシャルメディアへの依存、プライバシーの問題など、注意すべき点が数多くあります。インターネットのメリットとデメリットの両方を理解し、賢く利用したいですね。
次のパートから、ウェブの仕組みやHTML、CSS、JavaScriptを使ったウェブページ作成などについて説明していきます。お楽しみに!